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語学試験の対策とおすすめ勉強法

 

試験の種類とおすすめ

ドイツ語の大学入学の際に認められている語学試験にはDSHやTestDaF、ゲーテ・インスティチュート試験、オーストリア政府公認ドイツ語検定試験がありますが、おすすめはDSHです。

 

最終的にはDHSかTestDaFかで迷うと思いますが、大学付属の語学学校に通っている場合、DSHの試験対策をするので無理してTestDaFの試験を受ける必要はありません。受験料も大学付属学校から申請すると割引があるので少しお得に受験することができます。

 

TestDaFは日本でも受験できるので実力を試したり、現地の語学学校でできるだけ上のクラスから始めたい人にはおすすめです。この試験の特徴は口頭試験で、カセットやCDを聴いて回答をそれに録音する方式になっています。

対人で自然な会話をするのではなく、機械に向き合っての試験となるので苦手な人にはやりにくいかもしれません。

 

私は日本でオーストリア政府公認試験を受けましたが、雰囲気としては特に変わったところはなく、英検やTOEICと同じような感じでした。B1レベルの口頭試験は2人ペアを組んで行われるので人見知りの人は少し緊張するかもしれません。

 

試験内容と対策

試験の構成はどの語学試験も読解、聴解、記述、口述の4部構成です。

基本的にはその試験に合った問題集を買って全体を2周すると出題傾向が分かって、きちんと対策を取れるようになります。

 

読解力

読解力の強化にはやはり量をこなして文章を読むのに慣れるのが一番の近道です。

Deutsche Welleなどの外国人向けネットニュースを見ると、語学レベルに合わせてニュースを読むことができます。日本にも似たようなサービスがあり、NHKのサイトで読んだり聞けたりするのでタンデムパートナーにはぜひ教えてあげてくださいね。

また、Amazonでドイツの子ども向け絵本や小説を買ってみたり、日独翻訳付きの詩集を読むのもおすすめです。個人的には初級のうちは、幼児向けの絵辞書と普通の単語帳を組み合わせて、視覚的にも楽しく語彙を増やすのが効果的でした。中級からはひたすらに市販の単語帳や自分のオリジナルの単語帳で毎日勉強していました。

受験生がDUO2.0で英単語をただひたすらに覚えるのと同じですね。

 

オリジナルの単語帳は、自分が分からない単語ができてきたらとりあえず意味を調べて書き溜めておいたり、ある程度カテゴリ分けして表のようなものを作ったりと、1−2冊をざっくばらんに使っていました。自分が使いやすく、開いたときにどこに何があるか分かればなんでもいいのです。

 

 

聴解力

聴解力の強化には個人的に本当におすすめの方法があります。

それは1日中できるだけ長い間ドイツ語を聴くという、楽だけれども個人的にかなり効果のあった方法です。英語もドイツ語もリスニングの点数にだけは定評があったのですが、常にネットラジオポッドキャストなどでその言語を聞いていました。テーマは自分の興味のあるもので十分ですが、試験範囲を薄く広く網羅するために日常的なニュースも聞いておくと有効な試験対策になります。

これに飽きたら次は映画をひたすらに見ます。日本語字幕で好きな映画を見ると視覚的にも飽きずに、ドイツ語のリズム感覚を掴みつつリスニング力も維持できます。私は日本の大学でドイツ語版のジブリやドキュメンタリーを見ていました。今はNetflixで気軽に見ることができるので学習材料には困りません。

 

語学は慣れなので文法を一通り網羅した後に、日常的・習慣的に量をこなせば自然と身に付きます。

 

記述と口述

しかし、日本で記述と口述を自力で対策するのは限界があり難しいですよね。ゲーテやドイツ語学科のある大学で講師と対策するのが一番ですが、インターネットで可能性を探ることもできます。

無料の作文添削ならLang−8.comがおすすめです。添削のプロではないですがネイティブが文章をチェックしてくれたり、質問に答えてくれます。また、スカイプ等でネイティブのタンデムパートナーを探して口頭試験の練習台になってもらうのもアリです。この際、相手も日本語の勉強に興味があるようならTakeばかりでなくGiveもきちんとしましょう。

 

試験では記述と口述どちらも難しい言葉を使おうとしないのが本当に大切です。接続詞なんてdass (that)のみで十分と、語学学校の先生も言っていました。もちろん必要なら他の接続詞も使いますが、無理してあやふやな文法を使うより自信のある単語を選びましょう。記述の添削方法は加点方式ではなく減点方式です。かっこいい文章を書くより、ミスの少ない伝わる文章を書いてください。

私も最初はできるだけかっこいい、教科書に載っている習ったばかりの慣用句が大好きでしたが、クラスで行う模擬テストでの記述はだいたい点数が悪かったです。添削後に返却された、はてなマークだらけの作文を見るたびに落ち込んでいましたね。言いたいことが全然伝わっていないのがよく分かりました。

 

やってはいけない勉強法

先程も書きましたが、言葉は慣れです。間違った勉強をしなければ、着実に語学力は向上します。

では、間違った勉強法とはなんでしょうか。

それは「漢字の書き取り法」と「受け身すぎる勉強法」です。

実際にあったことですが、語学学校の知り合いがノートにびっしりと同じ文章を繰り返し書いていました。ドイツ語は漢字のように繰り返し書いて、手で覚えることにあまり意味はありません。不安な綴りがあれば時間を置いてまた書いてみる、というテストをした方が効果的です。また、ドイツ語は発音と綴りが英語よりもずっと似ているので、発音しながら単語を覚えるのもおすすめです。

 

受け身すぎる勉強は、私のおすすめする聞きまくり法に似ているのですが、その際全く何もしないというわけではありません。理解しようとある程度アクティブに聞くことが前提になります。

いわゆる「ながら勉強」で「勉強しながらスクワットする」のはある程度アクティブな勉強法になり、勉強に優先度を置いています。例えば、スクワットはとりあえずキツくなるまでして回数は気にしないのがポイントです。

しかし、「スクワットしながら勉強する」のは優先度が逆になりパッシブ(受け身)すぎる勉強法になってしまいます。注意が「今スクワット何回したっけ」とか「キツイけどあと5回頑張るか、1回、2回…」といった感情に向いてしまうと勉強に全く集中できていないことになります。

受け身すぎる勉強法が全く意味のないこととは思いませんが、ある程度集中して勉強した方が効果は高いのは確かです。

 

おすすめアニメ

慣れが大切だからこそ、飽きずに楽しみながら続けることが重要です。ネットラジオにも映画にも飽きたらアニメがあります。

おすすめアニメはスポンジボブやファミリーガイ、アメリカンダッド、ザ・シンプソンズなどのアメリカ産アニメです。

会話のスピードがかなり早いですが、これを見まくってブラックジョークも理解できるようになると一人前になれたような気がします。これらのセリフを会話に引用すると、若者同士なら光の速さで打ち解けることができます。(Ich bin so klug, K_L_U_K! Ich meine K_L_U_G.とかEine Menge Fantasie!とか使える場面多め)

 

 

以上、真面目に試験対策について語りたかったのですが最終的にオタクの血が騒いでしまいました。

楽しい語学ライフを!