海外で地に足つけて生きていく

意識低めの社会人ゲーマーが発信する海外移住のヒント

転職は石の上にも1年

現在コロナウイルスの影響で時短勤務をしている人は多いのではないでしょうか。実際に会社で担当する顧客を見る限り、ヨーロッパ全体では比較的早い段階で時短勤務に移行した会社が多いように感じました。

 

余っているこの時期にこそ転職についてゆっくりと考えられるのでは、と思ったので今回は海外で転職する際のポイントを紹介します。

 

 

時期は春が狙い目

ドイツに限って言えば、時期に関係なく求人は常にあります。エンジニアやIT系なら企業国籍問わず転職に困ることはほぼないでしょう。

とはいえ日本人として就活するならやはり日系企業が狙い目です。

企業が募集する日英独という語学力を必要とするのなら、それに見合った給料もいただけます。語学が関係なく、自らの能力のみで勝負するのなら現地企業でも十分な報酬が期待できます。

 

日系企業の募集は、やはり年度が始まる初春が多くなるようです。

クリスマス前に応募すると担当者も休暇を2~3週間ガッツリ取るので、合否までに時間がかかり気持ち的にもスッキリしません。

1月も中旬になると新年開始のバタバタも過ぎ、企業も落ち着きを取り戻しているので対応も迅速になります。

初夏や夏真っ只中もあまりタイミング的におすすめできません。7月はこちらの年度末なので忙しくなり、8月9月はまた休暇ラッシュです。

そのため日本の年度開始の少し前である、初春の2月3月あたり(といってもドイツはまだまだ寒いですが)がベストなタイミングになります。この時期に特に頻繁に求人をチェックしておくと、より可能性が広がります。

 

石の上にも1年

新卒で入った会社が合わなかった場合、日本だとせめて3年は勤めるべきであるという雰囲気があります。最近だとあまり気にしない企業もあると思いますが、短期間で退職すると良い印象を与えないのはドイツも同じです。大体2年は連続して同じ職場に勤めるのが理想とされています。

 

しかし、どうしようもないときもあります。私自身、最初の会社は11ヶ月で退職しました。海外進出しても昭和基質の人は残念ながら存在するし、サインはしたけど労働契約書にどうしても納得できないこともあります。

 

その際注意しなければならないのは、勤続1年が経たないと失業保険がもらえないことです。

 

私の場合は空白期間なしで転職したので失業保険は必要ありませんでした。

勤続1年未満の場合は、退職届けを提出する前に転職先を決めておく必要があります。

 

また、永住権を持たない外国人には生活保護も適応されません。

いわゆるHartz IV(ハーツ・フィーア)ですが、日本より多少マシとはいえ、残念ながらドイツでもやはり良く見られるものではないようです。必要な人には必要なシステムなので、喜んで税金を払うし、こういった意見が少なくなりもっと理解を得られるようになれば、と個人的には思っています。

そのため、1年間病気にならない程度に頑張るか、転職先を探してタイミングよく転職するしかありません。

 

プロに丸投げしてみる

とはいえ、仕事をしながらの転職活動は大変です。条件だけ伝えて後は丸投げできたら楽ですよね。

そんな調子のいいものが人材紹介会社、雇用斡旋会社です。

 

日系企業に特化したサービスを提供する会社は以下のようなものがあります。

・Career Management

・Career Connections

・Japan Management

・Fischer HRM

・Personal Service Experts

・Adeni

JAC Recruitment Germany

 

下2つ以外はすべてお世話になりましたが、担当者さんは国籍問わずみなさんとても親身になって面談やケアをしてくださいます。人材雇用のプロとはこのことか、と感動しました。

もちろん斡旋をするのは日本人だけでなく、日系企業に興味のある人が対象なので、多文化にも理解があります。

 

合否までの流れ

まずは履歴書と職務経験書をメールで斡旋会社に送り、軽い電話面談をします。新卒の場合職務経験書にはアルバイトやインターンで学んだことを書きます。

これらの書類については調べれば書き方は出てきますが、また別に詳しい記事を書きたいと思います。

 

その後条件にあった企業が見つかると、業務内容や待遇などの詳細と、応募するかどうかの確認メールが来るので承諾します。ここでやっと具体的な企業名を教えてもらえることになります。

企業について調べて興味があるなら書類選考への応募をして、合格すれば面接という流れです。

 

1回目の面接で会社や業務内容のより詳細な情報を教えてもらうことになります。もちろん自己PRもします。

待遇については2回目以降になります。

 

基本的に1~2週間後には合否通知が来ます。

もちろん企業によって異なるので一概には言えませんが、大体の流れはこんな感じです。

 

転職に関しては日本とそこまで変わらないのではないでしょうか。

条件に関して納得できない点があれば斡旋会社に断りの連絡を入れても全く失礼にはあたりませんし、早く合否が知りたいときに少し急かしても大丈夫です。

なんなら条件の改善を要求するのもありです。給料がもっとほしいとか、1日7時間勤務の不可も駆け引きの1つとして使えます。

 

これを読んで「こんなんなんだ、これならいけるやん」と思ってくれたら嬉しいです。