海外で地に足つけて生きていく

意識低めの社会人ゲーマーが発信する海外移住のヒント

スタイリッシュな履歴書に何を書くか

 

 

履歴書の内容

いくらかっこよく仕上げても、その国の文化と求人条件に合った内容を書かなければ意味がありません。

写真の有無、性別は明記するべきなのか、趣味などの個人的な情報も入れたほうが好感度が上がるのかなど、事前に調べておくと良いでしょう。

 

新卒未経験版

私がドイツでの新卒未経験として就活で使用した項目は以下の通りです。順番もこの通りです。

 

  • 個人情報として:名前、住所、誕生年月日、独身・既婚、運転免許の有無とクラス。

  • 学歴:高校から。※留学や海外生活など何かアピールできることがあれば、その時点での学歴から書くのもありです。

  • 職務経験:アルバイト歴やインターンでの仕事内容を書きました。

  • 語学力:募集条件に書いてあるものならアピールするチャンスです。
    自信があるならVery good、自信がなくてもそこそこできるならBusiness fluent、自信がなくても何年か学んだことがあるならIntermediateとちょい盛りくらいで書いてOKです。(面接の時点で確認されるので覚悟はしておきましょう。)

  • 趣味:人柄が出てスモールトークのネタにもなります。

 

これだけモリモリ書くと2ページ丸々使うくらいのボリュームになります。

新卒なのでまずは限りなくゼロに近い職歴よりも学歴と語学力で勝負しました。


学歴欄には専攻学科も明記しました。

注意する点は、必ず「年月+〇〇学科卒、年月+卒業見込み」と明記することです。退学した際には特に何も書かないで、何も言われないければ卒業したものとみなされることもあるようです。

 

卒業証明書を提出する必要がない会社ならそれまでですが、卒業して学士なり学位を持っていることをここでさり気なくアピールしておくことで、退学せずやりきった感を与えておくことができます。

 

転職版

転職の際はボリュームを大幅削減して1枚に収めました。

 

  • 個人情報:変更なし。

  • 職務経験:前職の担当業務や出張経験など。細かめに書きました。

  • 学歴:大学から。

  • 語学力:変更なし。

 

こちらは学歴と職務経験の順序を変更し、切りよく1ページにするため趣味欄は消しています。

雇用斡旋会社の担当者さんからアドバイスをいただき、このように変更しました。

職務経験がある場合は、やはり2枚に及ぶ履歴書は長く、企業側の手間も増えるので1枚にすっきりと収めるのが良いそうです。

 

企業側が重視するのははやり前職の業務内容が企業の業務内容に合っているか(即戦力と前知識)なので趣味はあまり重要視されません。

人柄も面接をすれば紙上で見るよりもわかりやすいので、どのような人生を歩んできたかは省いてOKです。

 

反対に新卒未経験の場合はアピールポイントが異なり、仕事の経験がないこの人と一緒に仕事していけるかどうか(人柄)、業務内容に合った仕事ができるスキルがあるかどうかを重視するので、それぞれに合った履歴書を作ることが大切です。

 

企業別

また、受ける企業によっても履歴書を多少変えるのも効果的です。

私が実際に経験した雰囲気は以下の通りです。。

スタートアップ企業で一緒に成長

日本に本社があり、海外で新しくスタートアップしようとする、社員数が少ない企業では自分が歩んできた人生や人柄をアピールするのが良いです。

 

企業側も社員数人の会社という狭いコミュニティーで円滑な人間関係を築いて、ストレスやトラブルの少ない職場を目指していると思います。

そのため、仕事ができるか否かよりもいわゆる「常識のある良い人」がほしいはずです。

 

会社が小さいとコミュニケーションも取りやすいので、仕事が覚えづらくてもすぐに聞くことができます。仕事の流れはある程度日本の本社に沿った形を取るので、バリバリ仕事ができる人よりも、未経験でも会社のルールにそこそこ従順な社員をほしがるようです。

 

私も最初の会社はスタートアップ企業で未経験で入りました。和気あいあいと楽しく仕事ができ、分からないことはすぐに聞くことで仕事も早く覚えることができました。

 

面接も複数のスタートアップ企業を受けましたが趣味の話もしつつリラックスした雰囲気でした。

 

ERPがまだ入っていない会社もあるので、エクセルができるとかなり強いです。経営管理をほぼエクセルで行うこともあるので、関数は一通り知っていると重宝されます。欲を言えばVBAも記録だけでもできると後々楽になります。

 

会社が1から少しづつ形を成していくのを一緒に経験できるのはとても興味深く、毎日がエキサイティングでした。

 

中小企業で即バリ

全く反対に、少数精鋭でやっている中小企業では即戦力が重視されます。新人教育に割く人員もいなければそんな時間もありません。

チャキチャキと働くパワフルな人がほしい印象です。

 

ちなみに私は新卒でエントリーしましたが普通に落ちました。

もう何も書けません、はい。

 

大企業の安心感

色々と余裕のある大企業は経験と人柄の両方を重視してきます。私は転職の際、ドデカ製造業2社とドメガ銀行を受けましたが、もう包容力が違います。オフィスも面接官の人柄も綺麗〜です。

 

履歴書には、職務経験は短くても具体的に書いておくと良いです。

面接でもかなり深く突っ込んだ質問をしてくるので、自分が何を経験して、そこから何を学んできたかをアピールするチャンスです。

 

学歴に関しても学士と修士の論文のテーマまで話すハメになりました。
ちなみに哲学の論文テーマを話すと「はぇ〜〜…(引)」という反応で終わりです。

 

ざっくりとした印象は、スタートアップや小さい会社だとテンポ速めのイエスノーな質疑応答が多かったです。ストレス耐性の質問もあまりされませんでした。

 

例:

 

  • 「うちは〇〇をしてるからXXができるのが条件だけど、大丈夫ですか?」

 

− 「はい、私は□□を学んだので問題ありません。」

 

大企業では反対に、双方が時間をかけて自分のことを話すことが多かったです。ストレス耐性の質問も各企業3つほどされました。

 

例:

 

  • 「あなたの強みと弱みは何ですか?例も交えてなぜそう思うのか教えてください。」

 

−「はい、私の強みは〜なぜなら〜」5分位話し続ける

 

  • 「あなたの職業経験は弊社でどのように活かせると思いますか?その理由も教えてください。」

 

-「私は前職で○○をしていたので、御社の業務内容である△△に活かすことができます。なぜなら~」

 

 

ストレス耐性の質問例:

 

  • 「あなたの同僚が間違ったことを言っていたらどう諭しますか?それはなぜですか?」

 

→なぜそう思うのか同僚に聞き、論理的に答えてもらう or そのように諭す。論理的に答えられないなら自然と間違いに気づくから。

 

  • 「業務中、ミスに気づいたらどう対処しますか?なぜそれが正しいと思いますか?」

 

→すぐに報告して指示を仰ぐ、後々大きくなるよりましだから。

 

  • 「担当顧客から無理難題を押し付けられたらどう対応しますか?」

 

→丁寧に断ってダメなら最終的に上司に相談。

 

焦らず冷静に答えれば平凡なそれっぽいことは答えられます。

 

緊張しすぎて頭が回らないときははっきりと「ちょっと待ってください、緊張してしまって」と一言いって長く深呼吸すれば時間稼ぎにもなりますし、相手にネガティブな印象も与えません。

私も実際にヘラヘラしながらそう言って乗り切りました。笑顔万能です。